「謎の音源」

過去の音源などの整理をしていると、1枚のCDRが出て来て、

「'06.12.17」と日付は書かれていました。

その日のライブなのかな、と思って聞きはじめるとまったく覚えのない始まり方。

まったく覚えのない曲もたくさんありますが、 自分なりに"melagukan方式"というのは

あったはずだし、その辺りはなんとなく鼻で判るつもりでしたが。

CDRは1トラックで約1時間。

ライブにしては長いけれど、演奏後も録音機をまわしていたのがそのままだったのかな、と。

しばらく聞き進めるとどうも別の人がなにかしている音がたまに聞こえて来て、

演奏もそれなりの時間が経っているのにこれといって展開しない、妙に気負いのない演奏。

覚えのない曲かと思ったけれど、どうも即興のよう。

なるほど。

相方・鈴木さんのマンションでのリハの録音でした。

2006年なので結成した年。この頃は3ヶ月に一度もライブはやっていなかったはずなので、

久々のライブに向けて、久々のリハですしちょっと遊んでみて、

そこから何かアイデアが出ないか探ってみましょうか、という事でやって録った。

という事かを思われます。

それが実際にこのあとのライブに反映されたかは記憶にないけれど、

今こうやって聞くと、なかなかに面白くて。

我ながら、ずっとぼんやり聴いていたいような音楽でもあり。

自分のバンドですから、基本的にそういう音楽(自分が聴きたいもの)をやろうとするわけですが、

やはりライブで目の前にお客さんが居る事を想定したりすると、

ちょっと何か違う要素も盛ったりするものなんです。(僕は)

家でぼんやりする時の音楽と、どこかでライブで聴く音楽というのは、やっぱり違う。

しかし、この演奏がライブで出来てたら良かっただろうなあ、と思ったり。

いや、やっぱりライブでこの感じは無理ですね。

録音物で、演奏以外に生活している人やその空間の音があり、逆にお客さんが観ている

という気配がない、という事で。

(よく聞くと最初の方に鈴木さんが「よいしょ」と云っていたりします。

ライブだとちょっと考えられない)

もし次のアルバムが出来たとしたら、それのおまけとしてこれをお付けするか、

いや、もう一層の事ライブはせずこの方向で突き詰めて、さらにリラックスした状態のものを

録音して作品とするか。などと思ったりもしますが。

そういう事を考えだすと、こういう事にはならないのだと思います。


という事で、次のアルバムなんていつのことやら、ですし、

お蔵入りしていた幻のアルバムのような感じで、WEB上で公開したいと思います。


今までmelagukanの音源はマイスペースで公開してきましたが、

最近「合奏の会」名義のアカウントをバンドキャンプに持ちましたので、そちらに公開します。

1時間もぼんやりさせてしまっては悪い気もしますので、

ちょっとした事故が起こるまでの前半30分をそのバンドキャンプにて。

容量の都合でさらに半分に分けてアップしていますが、

非圧縮の音源がダウンロードできますので、あとでくっつけて聞いていただければと思います。

次回のライブの予習にはまったくなりませんが(この感じを期待しないでください)、

気にせずにぼんやり聞いていただければ。












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